経年劣化や破損等によって家をリフォームすることになった場合に、多くの方が陥ってしまうよくある失敗がいくつもあります。これからはじめてのリフォームを考えている方は、かならず成功させたいと思っていることでしょう。今回はそのために抑えておくとよい、重要な4つのポイントについてご紹介いたします。
1. イメージを明確にしておく
リフォームにおいて最も大切なことは、『なぜリフォームをして、リフォームによってどうなってほしいのか』を明確にイメージすることです。通常リフォームを検討するタイミングとしては、トイレやキッチンなどの設備が故障してしまったとき、全体的に経年劣化により古臭さや耐久性の低下を感じたときでしょう。そのときになんとなくという形でリフォームという選択肢をしてしまいがちですが、なぜするのかが明確でなければ、効果的なリフォームを行うことはできません。
目的がはっきりしていない場合、素材などを決めるときに迷ってしまいやすいといえます。リフォームが目的になってしまっているときに、ありがちな失敗といえるでしょう。リフォームをしたという事実だけを重視してしまうがゆえに、選択肢が複数ある場面で決め手がなく、選べないというわけです。それではリフォームをする意味がありません。
たとえばトイレのリフォームの場合をあげます。現在の便器には便座に暖房機能や温水洗浄便座もついていない場合、最新の便器へと交換することによって、冬場でも快適に利用できます。さらに温水洗浄便座によって、清潔に利用することもできるようになるでしょう。この場合の目的としては快適性の向上となります。目的が明確のため、温水洗浄便座にいくつかの種類があったとしても、最も快適なものというのが決め手となり、ベストなチョイスができることでしょう。
2. 予算は余裕を持った設定にする
リフォームの予算はできる限り余裕をもたせておくことをおすすめします。心理的にはできるだけ予算ギリギリまで使用してよいものを使用したいと思ってしまいがちですが、リフォームを開始してから発覚する問題も多くあるかもしれません。そのため予算ギリギリの場合、オーバーしてしまう可能性が高いのです。
たとえばキッチンの交換を行う場合、キッチンそのものだけでなく結果的に壁や床の交換もともなうケースが多くなります。もしもキッチンの費用で予算の限界まで攻めてしまっていたとすると、リフォーム自体が頓挫してしまうというわけです。想定していた金額を超えたとしても、すぐに予算を増やすことが可能であれば問題ないかもしれません。しかし大抵の場合、そう簡単に予算の追加はできないことでしょう。そのためあらかじめ依頼する業者に、どの程度の余裕をもっていたらよいのかなどを相談のうえ、検討するとよいのでしょう。
はじめてのリフォームの場合、予算の設定に関しても相場などから乖離してしまうことがあります。知識や経験がない以上、それは仕方のないことです。そのためまずはリフォーム会社に相談をしてみるとよいでしょう。プロの方は経験も豊富のため、親身になって相談に乗ってくれることでしょう。
3. 複数の業者から見積りを取得する
リフォームをするとなると決めなくてはいけないことも多いため、何度も打ちあわせをすることになるなど、手間がかかるものです。目的を果たすためには非常に大切なことではあるものの、どうしても面倒に感じてしまうかもしれません。だからといって少しでも手間を減らそうとリフォーム会社を決め打ちで1社に依頼してしまうと、大きな後悔をする羽目になってしまいかねないのです。
どの箇所をどのようにリフォームするのかによって、発生する費用は変わります。プロであれば相場がどのくらいか把握していますが、依頼主は素人ですのでわからないことでしょう。大抵のリフォーム会社は良心的ですので相場を基準にしてくれますが、なかにはわからないと思って相場よりも費用を釣り上げようとするリフォーム会社も存在するのです。たとえ相場よりも高かったとしても、比較対象がない限り素人が気づくことはできないといえるでしょう。そこで効果的なのが、複数の業者から同じリフォーム内容で見積もりを取得することです。
会社ごとに細かい金額の違いはあるでしょうが、同じ内容である以上それほど大きな差は生まれないはずです。そこで明らかに高い金額を提示してきたリフォーム会社は、要注意というわけといえます。ただし例外としてほかの会社が費用を相場よりも低く設定しており、その代わりクオリティはいまいちであるという可能性もあります。一概に高い会社が悪いともいい切れないことでしょう。大切なのは、納得して依頼できるかどうかです。作業内容に対してご自身が適正であると感じたのであれば、それ以上の基準はありません。
4. 『瑕疵担保責任』を理解しておく
瑕疵(かし)担保責任という言葉をご存知でしょうか。ほとんどの方が聞いたことがないかもしれませんが、ようするにリフォーム完了後に不具合が発覚した場合に、リフォーム会社が負う責任のことを指します。リフォーム工事完了後、最終的に依頼主にチェックしてもらったうえで引き渡しとなるのですが、その際に発見できなかった不具合があとになって出てきたりみつかったりすることも、少なくありません。その際すでに引き渡し後であるからとなんの対応もしてもらえないといわれたら、依頼主は非常に困ってしまいます。
それを防ぐためのセーフティネットが瑕疵担保責任です。 ただし内容によっては責任を問われない場合もあり、瑕疵担保の期間が契約上1年などと定められている場合もあります。事前にしっかりと確認をしておくとよいでしょう。瑕疵担保保険に入っていて、なおかつその期間が長い業者を選ぶと安心できるのではないでしょうか。
5. まとめ
今回ご紹介した4つのポイントをしっかりと抑えておくことで、失敗しない満足できるリフォームができるでしょう。とくにはじめての方はどうしたらよいのかわからなくなってしまうかもしれません。そういった場合には、リフォーム会社の担当の方に相談をしながら進めていくとよいでしょう。
「辰巳工務店」では、電話やメールなどでリフォームに関するご相談を承っております。お見積りも無料となりますので、ぜひともお気軽にお問い合わせください。