将来的にバリアフリーを考えたリフォームで永く住まう家に

お子様のことなどを考えた購入したマイホームも、時が経てば暮らしにくくなることもあります。これは家族構成の変化やお子様の成長、さらに生活の変化が原因で、購入した当時は使いやすかった家も、使い勝手が変わってくるためです。そこで考えたいのがリフォームやリノベーションでしょう。この記事では長期的視野からバリアフリーも考えたリフォームについてまとめていきましょう。

1. リフォームは長期的視野で考える

マイホームの購入は、人生でもっとも高い買い物の一つと言われています。そんなマイホームですから、できるだけ長く、そして快適に使用したいものです。

それを実現するのがリフォームやリノベーションということになるでしょう。

1-1. 家族構成やお子様の成長に合わせて

マイホームを購入した当時は小さかったお子様も、時が経てば大きく成長します。さらに時が経てば、お子様も家を出て自分の城を築くことでしょう。理想を言えばお子様の成長に合わせて、細かくリフォームを繰り返すことで、常に科的な生活が遅れることになりますが、そうそうリフォームを行えるものではありません。 そう考えるとリフォームはマイホームを購入して何度かしか経験しないことになるのではないでしょうか?ご両親から受け継いだ実家でも同様で、やはりリフォームをするといってもそう多い回数は行わないのが一般的です。

1-2. 将来を考えたリフォームとは?

リフォームは何度も行わないと考えると、リフォームを決断した時には、ある程度長期的視野で、将来のことも考えたリフォームがベストということになります。長期的視野で考えると重要になるのがバリアフリー化です。 高齢になり、今と同様の体の動きが難しくなっても快適に過ごせる、万が一車いすを使うようになっても快適な生活を送れるような我が家に、リフォームするのがおすすめとなります。

2. バリアフリー化にはさまざまな方法が

一般的にバリアフリー化というと、段差をなくしたり、手すりを設置したりということを指すでしょう。もちろんこれらのリフォームはバリアフリーという点では非常に重要なポイントです。 しかしバリアフリー化を考えると、それだけでは完全とはいえません。では段差や手すり以外のバリアフリーについて考えてみましょう。

2-1. 扉の付け替え

マイホームで使用されている扉は大きく分けて3種類。押し引きで開閉する開き戸、横にスライドさせる引き戸、そしてお風呂の扉などに多い中折れ戸です。バリアフリーを考えるとき、もっともおすすめなのが引き戸です。 一般的なマイホームでは、開き戸がもっとも多く使用されていることでしょう。しかしこの開き戸は、車いすになった場合使いにくくなる場面が想定されます。手前に引く扉は開け辛くなりますし、押して開けても扉のせいでその後動きにくくなることもあります。 その点引き戸は横にスライドさせるので車いすでも開閉がしやすく、開いた後も扉が行動の邪魔になることはありません。

2-2. 廊下幅の拡張

こうなるとリフォームというよりリノベーションになりますが、廊下の幅を広くするのも車いす生活には重要なポイントです。老後のために廊下にも手すりを設置するケースもありますが、廊下に手すりを設置するとその分廊下幅は狭くなり、車いす生活になったときに通りにくい、通れないという事態も考えられます。 車いすでも自由に動ける廊下幅の確保も重要なバリアフリーポイントです。

2-3. 床材の見直し

意外と見落としがちなのが床材です。通常のフローリング材は滑りやすく硬いため、高齢者の生活には不向きといえます。踏ん張る力が弱くなる高齢者は、滑りやすい床材ですと転びやすくなります。また、転んだときに硬い床材ですと、大きなけがをしかねません。 おすすめは同じフローリングでも滑りにくい素材の床材にすることや、ある程度クッション性のある床材に取り換えることです。 また、より気を付けたいのがお風呂の床材です。お風呂は裸足でしかも水にぬれた状態で動く場所ですから、より滑りにくい、けがしにくい床材に変更する必要があります。

3. バリアフリーを考えたリノベーションや建て直しも

バリアフリーということを考えると、マイホームの大規模なリノベーション、または建て直しも候補に入るでしょう。確かに予算は必要になりますが、将来的に快適な生活を送れることを考えると、高い出費ではないかもしれません。 リノベーションは生活動線を考えた間取りにするのがおすすめです。とくに高齢者が気を付けたいのが、屋内で急激な温度差が発生するような状況でしょう。冬場になるとテレビでも取り上げられるヒートショックという現象は、急激な温度変化により血圧が急に高くなったり、低くなったりすることで、脳溢血や心筋梗塞を引き起こす現象です。

このヒートショックを防ぐには、脱衣所、トイレなど気温が低くなりがちな場所への移動距離を短くすること、そして脱衣所やトイレにも暖房器具を設置することです。これを実現するための間取り変更がリノベーションということになります。 建て直しというのは、とくに2階建て、3階建てのマイホームに住んでいる方向けのご提案です。高齢になると会談による階移動が非常に危険になります。そこでマイホームを建て直し、平屋にして階段の危険をなくすという方法が考えられます。 もちろん平屋への変更は生活範囲が狭くなりますが、お子様が成長し、夫婦2人の生活となれば十分というケースもあるでしょう。建て直しとなれば細かい部分のバリアフリー化も同時に叶いますので、暮らしやすくなるのは間違いありません。

4. まとめ

少子高齢化が問題となっている日本において、住宅のバリアフリー化は今後どんどん増えてくるでしょう。そんな中で忘れてはいけないことは、マイホームは「永く住まう家」であるということです。 「安かろう悪かろう」のリフォームでは住宅にダメージが残るのはもちろん、長く住まうことも叶わなくなる可能性があります。リフォームを行うのであれば、費用面よりも完成度が重視されるべきでしょう。

私たち「辰巳工務店」では、木の特徴を知り、生かす工夫ができる職人が、1軒1軒丁寧にそして真剣に作業を行います。もちろんリフォームのご相談をいただければ、多くのリフォーム実績を持つ担当者が、お客様の希望に沿ったリフォーム案をご提案いたします。

大切なマイホームに手を入れるリフォームやリノベーション、そしてマイホーム自体の建て替えは、万が一にもミスがあってはいけないものです。そのためにできることはすべて行う。持っている知識はすべてつぎ込むという姿勢で、すべてのお客様のご相談に対応いたします。 ご自宅のバリアフリーなどリフォームを検討中の方はぜひ一度「辰巳工務店」までご相談ください。